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第15話 処刑まで三日、元夫はようやく私を信じた

last update publish date: 2026-10-14 15:08:55

第15話 処刑まで三日、元夫はようやく私を信じた

 死刑を告げられたあと、人は何を考えるものなのだろう。

 家族の顔を思い浮かべるのかもしれない。

 やり残したことを悔やむのかもしれない。

 神へ祈る者もいるだろうし、泣き叫んで無実を訴える者もいるだろう。

 セレナが最初に考えたのは、ひどく場違いなことだった。

「三日しかないなら、マーサに返すはずだった本、返せないわね」

 口にしてから、自分でも妙だと思った。

 地下牢へ戻される途中だった。

 前を歩いていたエドガーが振り返る。

「本、ですか」

「ええ。薬草の本を借りていたんです。荷物の二箱目に入れたままで」

「……今、考えることがそれですか」

「自分でもそう思います」

 セレナは小さく笑

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